むしさん、ありがとう(1年生)

1年生は、生活科で「むしとなかよし」を学習してきました。
安居緑地広場へ行って、虫を捕まえてきてから3週間、子供たちの虫かごの中では、いろいろなドラマがありました。
なすや梨の皮をおいしそうに食べて元気に育つコオロギ、かごの中で産卵したオオカマキリ、一生懸命お世話をしたのに死んでしまったバッタ・・・。子供たちの虫かごの中で、命がめぐっていました。
虫が自分になついていて、手に乗せて一緒に遊んだり、虫かごの中に花を飾ってあげたりするなど、大事に大事に育ててきた子供たち。最初は苦手だった子も、今では自分の虫かごの中の虫の好きな食べ物や好きな場所までわかるほどになりました。むしとなかよしは大成功です。
しかし、季節がめぐり、虫たちは冬まで生きることができないことを知った子供たち。「もっと一緒にいたかった。」「一緒に2年生になりたかったのに。」と、涙を流す子供たちもいました。中には、「虫かごの中の方が、天敵がいなくて安心だから、ずっと飼い続けたい」という子供たちもいました。今後、どうするかは子供たちに任せてあります。
「むしとなかよし」を通して、子供たちは、生き物を大切に思う気持ちが育ちました。それは、命を頂いてご飯を食べたり、脱皮をして成長したり、寿命が尽きて死んでいったりと、虫と自分は同じということに気付き、命を大事にする心が育ったからだと思います。この学びをこれからの生活の中で、忘れないでいてほしいです。これからも、すべての命を大切にすることを子供たちと一緒に考えていきたいです。